上市町郷柿沢に大屋根をデザイン基調とした住宅が完成しました。
2012年に富山市磯部町に完成した「磯部町の家」をご覧になって同じ
ような雰囲気を持った家を作ってほしい、と設計者冥利に尽きる依頼
でした。しかし家の形は敷地条件と建主さんの要望を最大化したもの
です。今回の敷地はもちろん磯部町の家の敷地とはだいぶ違っていま
したので、家が持つエッセンスは同じでもプランは異なってきます。
建主さんのご要望を丁寧に聞き、それを建物が建つ敷地の要素を解析
しながらプランをまとめました。
磯部町の家と郷柿沢の家の大きな共通点は瓦の載った大屋根と玄関に
繋がる水平壁のプロポーションが似ていることです。
建物外観の大きな要素、屋根と外壁のプロポーションを似せることは
建物から感じる印象を似せる効果があります。
郷柿沢の建主さんは最初「こんなに違うプランだけど大丈夫ですか?」
って磯部町の家と同じにならないのでは、とご心配されていましたが
完成して見て「同じ感じになりましたね」と安心されていました。
よかったです。