敷地はたっぷりとした広さのある富山市郊外の住宅専用地。
敷地周りの環境は住宅が建ち並び一戸当たりの敷地面積も広いのでゆった
りとした街並みです。ただ室内に取り込みたい特徴となる緑地や川などに
隣接していないので、言わばごく一般的な住宅地といえます。
そのような環境なので今回は室内空間の広がりと隣地からのプライバシー
保護も可能となるコートハウスでプランの提案をさせていただきました。
合わせて住まい手の動線計画をなるべくコンパクトになるようにと考えて
みました。家の中にはくつろぐ場所、作業する場所、片付ける場所など場
のレイアウトは限りなく考えることができるのですが今回はそれをいかに
合理的でかつ短い動線で実現できるか、と試行錯誤してみました。
動線がコンパクトで使い易いことは意識しなくても動作に無駄がなくなり
結果、ゆったりとした落ち着いた気分になる時間を獲得しやすくなること
につながっていきます。
住まいの中心となるリビングでの寛ぎの時間を獲得するにはコンパクトな
動線計画とプライバシーが守られ内部化された外部空間に繋がっているこ
とが大きなポイントです。
今回のHOUSE Oはこの二つ、つまりコートハウスとすることによって内
外の広いリビング空間の獲得と使い易い動線効果による寛ぐための落ち着
いた時間の獲得を意図した住まいを目指したのです。