外観

東京都日野市に建つ家です。
冬場の日射の少ない富山に比べて、今回の家はその冬場に圧倒的な日射量のある地域でもあり、太陽のダイレクトゲインを取り入れることのできる幸せを感じながらの設計となりました。家族は40代前半の夫婦とお子さん2人の計4人。旗竿部分を引くと83坪と都内では比較的余裕のある敷地でのプランニングです。

ご要望は吹抜のある明るいリビングと音楽を楽しむための防音室、将来仕事場になるかもしれない少し広い書斎をというものでした。敷地のなかに要望の諸室を配置していくとどうしても何か一室がはみ出てしまって、何度やり直しても上手くいかない、そんな状況でした。そこに出てきたアイデアが「それなら書斎はいっそデッキで行き来できるような別棟として主屋から離してしまおう」というアイデアです。こうすることで、将来の仕事場とする場合には主屋との距離感もちょうどイイ感じで、さらに隣地からの視線を遮る防波堤ともなってプライバシー確保という面でも効果的な一石二鳥の解決策となりました。主屋の南面のリビングは冬場のダイレクトゲインを取り入れるために大きな開口部を設け、しかし夏場の日射は遮るための深い庇もしつらえました。このリビングの開口部からデッキを通じて別棟書斎に行くことができます。

造園も仕上がり、外部でありながら室内のような落ち着いた内外の中間領域となったデッキ空間はこの家の快適さの象徴ともいえる場所になりました。子どもたちがのんびりと本を読んだり、ガーデンチェアを置いたデッキでティータイムを楽しむことがとても気持ちいいです、と建主さんからお聞きして、生活に潤いを与える提案ができたかなと喜んでいます。

  DATA
竣工:2015.11
構造:木造2階建て
施工:(株)山下工務店
性能:認定低炭素住宅

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