外観

道路をはさんで敷地の向かいには大きく育った桜並木の堤が続いている。そんなステキな環境での住宅プロジェクトが完成しました。

三方が隣家に囲まれた今回の敷地、広がりがあるのは前面の道路側のみ。
その道路側も三角形状となっているので少々使い勝手の悪い土地といえます。
今回の家づくりの最大のポイントはこの三角形状部分を上手く使いこなしながら、一番の希望である桜並木をどれだけこの家の中に取り込むことができるか、ということに尽きると思いました。

実現した形は前面の敷地の三角形の部分に家が半島のように突き出し、その2階にLDKを配置するというものです。隣家にもある三角形部分には家が建ってはいませんので、ここにLDKを配置することで両隣家からの視線を気にすることがなく、まるまる桜並木の景観を眺めることができます。不動産価値の低いと思われた三角部分が、実は桜並木を取り込むという主題の基では大きな財産であったという、逆説的ですが、実にありがたい形状だった訳です。2階にできた花見台のような桜並木を取り込んだLDK空間は家族の生活の中心として、これからさまざまな思い出のシーンを刻んでくれることでしょう。

  DATA
竣工:2012.5
構造:木造2階建て
施工:米井建設株式会社
性能:長期優良住宅

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